ほぼ歴史(戦国・三国志)とゲーム(真・三國無双シリーズ)。 同人要素も含まれますので、ご注意を!歴史考察なんかもできたら…
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ストーリーについての続き。
記憶が少々あいまいなので、間違っていたらすみません。
たとえば蜀……というか、劉備の「戦う理由」って、無双5まで(?)は漢室復興だったように記憶しています。それは以下の史実により、歴史的に見ても概ね納得のいくものでした。
①劉備が漢(後漢)皇帝と同姓であること
(真偽はともかく、漢室に連なる血筋であるとされる)
②建国の正式な国号が漢(もしくは季漢)であること
(「季」は末っ子の意。漢室を継ぐ意図がうかがえる。)
※「蜀」は陳寿が「蜀国志」として歴史書を編纂したことによる。
(参考文献『三国志 きらめく群像』(筑摩書房))
それが、どういうわけか6以降は「仁の世を築く」というコンセプトにシフトしていきましたね。
たしかに劉備は、それがポーズか真実かはともかく「仁者」としての面が歴史書に記されています。
それこそ勝手な解釈かもしれませんが、それはあくまでも人心を得るためであると考えているので、その解釈に疑問を感じ、ストーリーに感情移入できませんでした。
シフトの理由を自分なりに考えてみましたが、つまるところ
わかりやすい
ということなんでしょうね。
歴史に興味のない人に、漢室復興とか、上に挙げたような史実を説明しようとしても
なにそれ
ってなるんでしょう。
ゲームそのものもソーシャルが台頭して「お手軽」がもてはやされる時代ですからね。
でも、よくよく考えると、私が無双をきっかけに三国志に興味を持ったのは、その
なにそれ
があったわけで、わからないから知りたい、調べる、原典を理解する、ということにつながったのではないかと思うのです。
それが、今のようなコンセプトでもって語られると、歴史を知らない人は「そうなのか」って納得して終わってしまうし、知っている人は首をかしげてしまう。
開発の方のインタビューを見ると、しばしば「無双をきっかけに歴史に興味をもってくれたら」というコメントを見かけるのですが、今のノリだとそれは期待できないのでは、と考えてしまいます。
無双6(無印)のときは、ストーリーのコンセプトには疑問を持っていましたが、流れ…というか、晋はともかく、魏呉蜀ストーリーのムービーやイベントシーンは概ね原典である『三国志演義』に沿っていたので、その辺りにはさほど不満はありませんでした。
…が、7は………IFルートならともかくとして、何故その人が前に出るのかな?というのが多々見受けられました。ステージにいるのはまだいいとして、歴史的に見てそのステージのメインになるべき人物でないのに、あるいは存在しないはずなのに前面に出る…というのはどうかと。
三国志あるいは演義的に重要な人物でないのに、いわゆる推しキャラを随所で目立たせようとしている……と映るのでは。
まぁ、推しキャラがいること自体は悪いことではないのですが……;;
ほとんどゲームの感想でないのですが……更に続きます。
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